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ぷれぜんと。





本日は、12月18日。

クリスマス一週間前である。

そして、こちら玉柱洞。

「ねー、もうすぐクリスマスだねぇ」

「…」

「今日は18日だから、あと一週間かぁ」

「…」

すでにこんなやり取り(やり取りと言えるのかが謎だが)が本日100回を
越えていた。

は、クリスマスプレゼントの交換というものが無事執り行えるのかとい
う心配からアピールしようとしたのだが、プレゼントと直球なのも厚かま
しくて気が引ける。
(ここまで魂胆まる見えだと既に厚かましいというのは突っ込んではい
けない)

その為、こうして間接的にアピールしているのだ。

なのに雲中子ときたら、あまりにしつこいへ「そうだね」とも、「くどい」
とも言わず、ただ黙々と試験管を振っている。

そんな雲中子には少しでもクリスマスの存在を思い出して貰おうと、
10日前からモミの木の鉢植えを一応実験などの邪魔にならない所に置
き、飾り付けをしたりもし た。

が、もちろん反応ナシ。

あまりに雲中子がウンともスンとも言わないので、はとうとう退室して
しまった。




そして。

「雲中子が〜(泣)」

太公望のところへ泣きついた。

ズゥーン…と効果音が付きそうな落ち込み様である。

ここのところ、相談役という自分の立ち位置が決まってきて、些か不
満な太公望は、頬を掻きつつ、ポツリと呟いた。

「しかしよ、この時代の殷、つまりは中国にクリスマスなどという風
習はなかろう?」

「「…。」」

「雲中子が〜(泣)」

「オイ。」

沈黙の後、無限ループを繰り返そうとするに太公望はすかさず突っ
込みを入れたのだった。




12月25日。

太公望の元を離れてから一週間、は玉柱洞には通わずに過ごした。

嘆いてばかりのに困りつつ、「仕方ないのう…」ともらした後に太公
望が言ってくれた一言のアドバイスをは心の一室に納めておいた。

『当日になったら行ってみい。いくらあの変人スプーキーといえども、の言葉を
無視することは無かろうて』

は「そうかなぁ…」とぼやいたが、その言葉を信じる外無かった。

は、一抹の期待と共に、玉柱洞の扉を叩いた。

夜型で、朝に弱い雲中子のことを考えて、今はもう日が暮れかけてい
る。

「こんばんは…」

「やあ、一週間ぶりだね。どうしたの?」

『どうしたの?』という口ぶりに、の心に不安が襲い掛かる。

いつもどおり迎えてくれる雲中子独特のシニカルな笑みは、ただいつ
もどおりなだけなのか、クリスマスに気付かない振りをして不安そう
にするを見て楽しんでいるのか。

どうきりだせば良いものか。は戸惑った。

そこに、ふんわり良い匂いが漂ってきて、の鼻腔をくすぐった。

「あれ、良い匂い…」

「ああ、そろそろ来る頃かと思ってね。食べるかい?」

洞府の中に入ってみると、そこには七面鳥やらサンドイッチやら。

すっかり心の中で不安しか取り巻いていなかったは、その光景に
目を丸くした。

薦められて椅子に座ると、小包がすっと目の前に差し出される。

「はい、誰かさんが首を長くして待ち望んでいたプレゼント」

「…いいの?」

「いらないの?」

聞いたら聞き返されて、すばやく頭を振る。

「い、いるっ!!」

手のひらを差し出すと、上に乗っけてくれた。

おもわずきらきらと目を輝かせつつ、小包から雲中子に視線を移す。

「お、覚えてたの?」

「あれだけ言われればね。ま、実験が長引きそうだったんで言われ
る前から用意しておいたんだけど」

いまにもはらはらと涙をこぼしそうなに、雲中子は相変わらず余裕
のシニカルな笑みで、

「この私がへのプレゼントを忘れるわけがないだろう?」

一週間前のアレは少し五月蝿かったけど、と付け加える。

「さて、そろそろ七時なのだけれど、食べないのかい?」

「もうこれでお腹一杯です…(感涙)」

「そう、全て私が作ったのに」

「えっ!た、食べる!!」

洞府のそとではちらほらと雪がふりつつあった。


今宵はホワイトクリスマス。

月明かりが優しく崑崙山を包みます。





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ヒロインはこの後自分のプレゼント渡します。
共に何をプレゼントしたのかはご自由に想像してくださいv(決して考え付かなかった訳ではない、ハズ。)
雲中子が早めにプレゼント買ったのは本当に実験うんぬんの理由だったのか?実は雲中子もクリスマス楽しみだったのでは??ご想像にお任せしますv
無事に親からプレゼントをもらえるのか、毎年ハラハラしている水乃としては、ヒロインの気持ちがよくわかります;;
思わずアピールしたくなるのは私だけではないはず…!!
そして困ったとき望ちゃんに泣きつきたくなるのも私だけでは…ry